◎寂光 1 天国のドア?寂光・・・天国のドア?♪ブザーに乗って 動き出すコースター 街が斜めに 見え始めたわ 彼と並んで 昇ってくランデヴー 泣きそうなスリルが もうそこまで来てる Knockしたいの早く Knockしたいの天国のドア 二人何度も 急降下するたび・・・♪ 24日の火曜日。 『うつ』受診のため暴走国道を片道1時間のドライブをした。 助手席のドア・ボックスに偶然見つけたアルバム『天国のドア(松任谷由美)』を掛けてみる。 『天国のドア』になった途端、音量を最大限、 ・・・暴走してしまった。 ♪もっと私を呼んで もっと貴方だけの呼び方で・・・♪ 懐かしき20代を想い出す。 付き合った女性から私は名前で呼ばれたことがない。 そして。 私も決まって愛称で呼んでいた。 お互い 他の人と同じように ・・・単に名前で呼ばれることを本能的に嫌がってたんだろう。 でも。 何故か泣けてくる。 そんなに昔が懐かしいのか? いんや。 この歌詞を聴いていると・・・。 最初は、男女の睦事(むつみこと)をジェット・コースターに見立てたんだろう。 ってくらいに考えてたんだが。 ♪・・・そうよ。 今まで恋した誰かを忘れるくらい・・・♪ えっ・・・何だ? ・・・これは? 何度も歌詞だけに集中して聴いてみる。 ♪バンクの中を 駆け抜ける心は 瑠璃色の帯 描いて消える 肩を抱かれて 眼をつぶるコークスクリュー めくるめく刺激が 続いているうちに Knockしたいの早く Knockしたいの天国のドア ・・・ もっと私を変えて もっと貴方だけの遣り方で・・・♪ そして・・・。 ♪・・・そうよ。 今まで帰れた世界を断ち切るくらい・・・♪ ・・・自暴自棄・・・か。 ナントナク違和感を感じてたんだが・・・。 女性が相手の男に合わせて自分を変える。 これは。 「ガラパゴス大トカゲ」が「愛らしいコアラ」に変心するくらいに・・・在り得ない。 作詞作曲は松任谷由美女史である。 そんなこと・・・ 当の女性が判らない筈がない。 『有り合わせの男』を使って、強引に『自分の世界』を変えてしまう。 ・・・非常に賢明な『策』ではある。 ただ・・・酷く哀しい。 世の中で。 キングコングよりも強い女性諸氏の・・・悲鳴。 だから。 急に泣き出したくなってしまったのかも知れない だったら。 『天国のドア』って・・・何なんだ? 新しい自分の世界への扉・・・ってか? 適当な男と一緒に? ・・・良く判らない。 私は、か細い中年のオッサンである。 「糸トンボ」とは云わないが・・・ まぁ。 ・・・「ダンゴ虫」のようなものである。 困ったり面倒になったら丸まって身を守る。 4ヶ月の『うつ』閉塞期間を経て・・・ 漸く最近、薄日が感じられる。 だから。 ジェットコースターなんて派手な方法ではないが・・・ ゴソゴソと地べたを這い回って・・・。 ・・・私なりの『天国のドア』を探してみたい。 |